縄文杉に会い、苔むす森を歩き、滝の轟音を浴びて、波打ち際の温泉につかる。夜は首折れサバとトビウオで乾杯。屋久島をまるごと味わう、4泊5日の旅のしおり。
九州最高峰・宮之浦岳(1,936m)を抱く屋久島は、亜熱帯の海辺から亜高山帯までが一気に立ち上がる「洋上のアルプス」。1993年、白神山地とともに日本初の世界自然遺産に登録されました。樹齢1,000年を超えるものだけが「屋久杉」と呼ばれる森、ヤクシカとヤクザルが暮らす林道、ウミガメが産卵に来る砂浜——。
1966年に発見された、屋久島最大級の屋久杉。往復約22km・10時間の道のりの果てに、霧の中から現れるその姿は、写真で見るのとはまるで別物。トロッコ道を歩き、ウィルソン株の中から「ハート」を見上げ、大王杉・夫婦杉を越えて、ついに対面します。
縄文杉は体力勝負なので2日目に。3日目以降は車で島をぐるりと巡り、森・滝・海・温泉・グルメを欲張ります。宿は 安房(2泊)→ 尾之間(1泊)→ 宮之浦(1泊)と移動するのがムダのないルート。
写真をクリックすると大きく表示されます。各スポットの公式ページ・Googleマップへのリンク付き。
現在閉園中
本土のシカより小柄な固有亜種。エサやりは禁止、静かに見守って。
黒潮に囲まれた屋久島は、魚がとびきり新鮮。釣ってすぐ首を折って血抜きする「首折れサバ」、羽を広げたまま揚げる「トビウオの唐揚げ」は必食です。
刺身イメージ / Andy Li (CC0)一本釣りしたゴマサバをその場で首を折って血抜き。臭みゼロ、プリプリの食感はここでしか味わえない。生姜醤油や酢味噌で。
イメージ / Miya (CC BY-SA 4.0)胸ビレを大きく広げた姿揚げはインパクト抜群。骨までカリッと食べられて、島焼酎がすすみます。
焼酎イメージ / publicdomainq (CC0)屋久島の軟らかな水で仕込む芋焼酎。島内では手に入りやすく、お土産の定番。屋久島伝承蔵では見学&試飲も。
sirooziya (CC BY-SA 3.0)南国育ちの濃厚な柑橘。旬以外もジュース・ジェラート・ジャムで楽しめます。尾之間あたりのカフェで一休み。
弁当イメージ / Uncleweed (CC BY-SA 2.0)竹の皮や紙に包んだおにぎり弁当を、朝・昼の2食分。ゴミを減らす工夫がされた島ならではのスタイル。
屋久島「隠れ家」にて / Higa4 (CC0)島で育った「縄文牛」の石焼きや、増えすぎたヤクシカを活かしたジビエ料理。磯の珍味「亀の手」の味噌汁もあわせて、島の"いま"を味わう。
島の飲食店は営業日・時間が不定期なことも多いので、Googleマップで最新の営業状況と口コミを確認してから行くのがおすすめ。夜は予約が安心です。
出発地・移動手段・宿のランク・人数を選ぶと、ひとりあたりの総額が自動で計算されます。金額は2026年10月時点で調べた公開料金・相場からの目安です(航空券は時期と予約タイミングで大きく変動します)。
※ 航空券は早割・セールで大きく下がり、連休・夏休みは上がります。宿は1泊2食付きの掲載価格の目安。レンタカーは軽〜コンパクトカー4日間+ガソリン代。現地の協力金・バス代は2026年10月時点の公表値・案内値です。
| 項目 | 料金(大人) | メモ | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 荒川登山バス(屋久杉自然館⇄荒川登山口) | 往復 2,000円 | 3〜11月はマイカー規制。チケットは前日までに購入 | 観光協会 交通案内 |
| 山岳部環境保全協力金(縄文杉・日帰り) | 1,000円 | 中学生以上。山中泊は2,000円 | 屋久島町 |
| ヤクスギランド 森林環境整備推進協力金 | 800円 | 2026年4月1日に500円→800円へ改定 | 屋久島レク森 |
| 屋久杉自然館 | 600円 | 9:00〜17:00、第1火曜休 | 公式 |
| 平内海中温泉 | 寸志 200円 | 干潮前後のみ入浴可・混浴・水着不可 | 潮見表 |
| 縄文杉ガイドツアー | 約15,000円〜 | バス代・協力金・弁当は別のことが多い | 観光協会 ガイド一覧 |
| 高速船 トッピー&ロケット | 片道 約12,200円 | 鹿児島本港⇄宮之浦/安房。往復割引あり | 種子屋久高速船 |
| フェリー屋久島2 | 高速船より安価 | 約4時間。車も運べる | 公式 |
| レンタカー(軽) | 24h 約8,800円 | 空港・宮之浦で貸出の会社が多い | Googleマップ |
島の周囲は約130km、車で一周およそ3時間。行程は 北東の空港・宮之浦 → 東の安房 → 南の尾之間 → 西部林道 → 北西の永田 と、ぐるりと時計回り。
和歌山からは「関空からLCCで鹿児島へ」がいちばん安くて便利。時間を優先するなら、伊丹から屋久島への直行便を選びます。所要時間・運賃はおおよその目安です。
船にする場合は、鹿児島空港から空港バスで鹿児島市内(約40分)→ 鹿児島本港南埠頭から高速船(約2〜3時間)。安くなりますが半日がかりです。
乗り継ぎなしで島に着ける一番ラク。便数が少なく季節運休もあるので、まず運航日を確認してから日程を決めましょう。
飛行機が苦手な人向け。鹿児島で1泊して、黒豚やしろくまを楽しんでから島へ渡るのも◎
💡 1日目に縄文杉の準備(屋久杉自然館・登山バスのチケット購入)をするなら、お昼ごろまでに屋久島に着くルートがおすすめ。和歌山を朝7時ごろ出発すれば、①でも昼すぎに着けます。費用シミュレーターの「出発地」で「和歌山」を選ぶと、①のルートで計算されます。
晴れていても山は雨。上下セパレートのレインウェアは必須。傘は登山では使えません。
往復10時間。履き慣れた登山靴、ヘッドライト(早朝出発)、行動食を。ガイドは装備レンタル可が多い。
登山道のトイレは数カ所のみ。携帯トイレを持参し、専用ブースを使いましょう。
夏〜秋は台風シーズン。船や飛行機が欠航することも。最終日に予備の時間を。